2月4日、東京・南青山で開催された「障害者への情報支援普及・啓発シンポジウム」に参加しました。
さまざまな障害の立場からの講演が続いたのですが、とくに神山(こうやま)忠さんの講演が印象に残りました。 養護学校の先生をされている神山さんは、ご自身が「読むことにチャレンジがある」当事者の立場から30分の講演。 縦書きが苦手、明朝体だと線の太さの違いや▲が気になって集中しずらい、行間が狭いと読みずらいなどの理由から、本をスキャニングしOCR処理してから、横書き、丸ゴシック体、行間を広げるなどを行ったうえで読むという作戦をとっていることが紹介されました。 また、わかち書きを行ったり、カーソルで反転させながら読むことも有効であるといいます。 メジローは、これまでロービジョンの人の読書サポートにかかわることが多かったのですが、サポートの手法で共通する要素がたくさんあることに気づきましたし、電子本(デジタル読書)が本来もつべき柔軟性(読者が自由にカスタマイズできるようにすること)の大切さをあらためて確認することができました。 今回私は、パネリストの一人として参加したのですが、このようなさまざまなニーズをもつ読者の代表と、実際に電子本を制作している人たち(たとえば日本電子出版協会)とのステイクホルダー・ミーティングの必要性をこれまで以上に実感しました。
by mejiroh
| 2007-02-04 23:40
| メジローが行く!
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