もうすぐ丸1年を迎える読書工房の事務所を移転しました。
目白3丁目から2丁目への引っ越しなので、知人の車で4往復することでぶじ完了しました。 新しい事務所は、「目白コンコルド」という築15年のマンションの1階にあり、旧事務所より少しだけ広くなりました。 オートロック方式になっていますので、ご来訪の際は、マンションの入り口を入って、右手にあるインターホンのボタンを押してください。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 #
by mejiroh
| 2005-04-04 15:50
| 読書工房の話題
とある役所での会話。
「読書工房? どんな会社なんですか」 「出版のユニバーサルデザインに挑戦する会社です」 「出版のユニバーサルデザイン? そんなこと無理じゃあないんですか?」 それではと、「本を誰でも読めるようにしたいんです」と言い換えてみたが、ぴんと来ない様子だった。 いろいろと話してみると、その公務員の方は「バリアフリー」とか「ユニバーサルデザイン」という言葉はご存じだったが、それらはあくまで駅とかトイレなどハードウエアに関する用語であり、それ以外に使える言葉ではないだろうというご意見。 しかも、「本」とはあくまで紙にインクで印刷され製本されたものであり、それをたとえば視覚障害の人がどうやって読むのですかと。もちろん、その方も点字の本や大活字の本があることをご存じであったが、それはボランティア活動の一環として作られるものであり、出版物ではないでしょうと。 「それをどうやって会社の仕事としてやっていくのですか?」 たしかに「本が誰でも自分の読みたいスタイルで読め、しかも図書館で借りることも書店で購入することもできるような時代」が当たり前になるまでには、かなり時間が必要であるし、あたり前になるまでは「説明」もたいへんになる。 (これは単に会話している相手との情報量の違いなので、仕方ないことだと思う) 2月28日に竹橋の毎日ホールで開催される「出版のユニバーサルデザインフォーラム」は、まだ陰も形も存在しない「本のユニバーサルデザイン」を目標に掲げてしまった、とてもとてもチャレンジャーな企画。しかも、ビジネスの教祖のような人物がいますぐ売れる出版企画を伝授してくれるセミナーでもなければ、「なんとかエイド」のようなチャリティライブでもない。 一応、仕事で本に関わる方々と、読者として本を愛する方々とで、「いまの出版に足りないもの、これからできそうなことを見つけていきましょう」という趣旨のイベントだが、佐野眞一さんのお話を聞きたいとか、松井進さんのパートナーである盲導犬アンドリュー君に興味がある、生で見てみたいというレベルでもまったくかまわない(ねっ!松井さん)。ハリー・ポッター・マニアには、松岡佑子さんのすてきなお話がたっぷり聞け、しかも休憩時間には江守徹さんが50以上の配役を使い分けているオーディオ図書の音源も流されるというおまけつき! まだ席の余裕が若干あるようなので、お申し込みはお早めに!(申込みは先着順です) #
by mejiroh
| 2005-02-19 14:23
| メジローが行く!
出版ニュース2005年1月下旬号に、BRC設立準備会事務局長の立場でメジローが執筆した原稿が掲載された。
タイトルは「読書障害者へテキストデータの提供を!~特別なニーズをもつ読者と出版社の橋渡しをめざすNPO法人設立~」。 書店のほか、図書館などでも置いているところが多いと思いますので、機会がありましたら、どうぞご一読ください。 #
by mejiroh
| 2005-01-31 19:17
| BRC情報
2005年がスタートした。
昨年、アクセシビリティを配慮したホームページを作成するためのJIS規格が発表されるなどの動きがあり、自治体や企業では、自前のホームページを見直していく作業がはじまっている。 ホームページのつぎは、やはり「書籍」の番ではないだろうか。 読書工房では、毎日新聞社とともに「出版のユニバーサルデザインフォーラム」というイベントを企画し、協賛することとなった(2月28日に毎日ホールで開催されます)。 また、NPO法人として、バリアフリー資料リソースセンター(BRC)も5月ごろには設立される予定である。 振り返れば、すでに1970年代から「視覚障害者読書権保障協議会(視読協)」などの運動があり、その当時事務局長であった故・市橋正晴氏が「読書権」という言葉を初めて使ったといわれている。その当時はなかなか市民権を得るのがむずかしい言葉であったようだが、公共図書館における障害者サービスの実施や、点字図書の価格差保障の実現として結実した。それから30年の歳月が流れ、視読協はすでに解散してしまったが、著作権者の団体の一つであるNPO法人日本文藝著作権センター事務局長で作家の三田誠広氏は、「文藝著作権通信」という機関誌の中で「視覚障害者には読書権がある」という文章を書かれている。これは著作権者である作家が「読書権」という言葉を使った初めてのケースだと思われる。 時代は確実に動いているのである。 #
by mejiroh
| 2005-01-03 20:45
| メジローが行く!
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