全国盲ろう者大会に出展のため、広島へ。
朝9時から展示会開始のため、東京から朝移動していては間に合わないと、前日入りすることに。せっかくなので、幼少の頃を過ごした土地である江田島・呉へ行くことにしたのだが、約40年ぶりの訪問となる。 広島駅から市電に乗って、宇品港へ。そこから高速船に乗り、20分ほどで江田島の小用へ。このへんまでは事前に調べていたが、着いてからのイメージはあまり無い。 とりあえず、船の到着を待っていたようなバスに乗り込むことに。 景色を眺めながら、記憶をよみがえらせようと務めるが、なかなか思い出さない。途中、大きなカーブを曲がり、右側に海上自衛隊の術科学校や、左側に旅館の看板(なぜか江の島旅館という名前)が見えてきて、ぼんやりイメージが湧き、「次は江田島図書館前」というアナウンスで、反射的にブザーを押し、バスを降りた。 降りたところは鷲部という地名で、間違えなく当時住んでいた官舎(アパート)があり、海があり、小学校だったところは公園と図書館になっていた。 こじんまりした図書館の中に入ってみると、比較的きれいで背の低い書棚がほどよく並んでいて、雰囲気が良い。検索端末で「読書工房」と入れてみると、『本と人をつなぐ図書館員』が1冊だけ所蔵されていた。なんだかうれしい気持ちで一杯になり、カウンターの職員の方に名刺と目録を渡しながら「昔このへんに住んでいたんですよ」と話すと、またいつでも来んしゃいと言ってもらった。 バスで小用に戻り、今度はフェリーで呉へ。 呉に住んでいたのはじつは2歳とか3歳の頃なので、記憶はほとんど無い。ただ、実家には色あせてしまった当時のカラー写真が残っていて、とにかく近所を歩いている写真がたくさん残っている。集団登校している中学生についていってしまい、行方不明になった事もあるらしい。 当時よく食べていた「呉あられ」というお菓子が売っていないだろうかとお土産屋をいくつか覗いたが見つからず、あきらめていたら、駅前のスーパーに売っていたのを偶然見つけることができた。甘じょっぱい味がとても懐かしい。 翌朝、駅前のビジネスホテルから呉線で宮島口まで向かう。大雨の影響で電車が大きく遅れていたが、ぶじ会場である宮島のホテルへ。 盲ろう者大会は今年が18年目ということで、過去最高の900人が参加したという(うち、盲ろう当事者は200人くらい)。ただでさえ1,000人規模の大会運営はなかなかたいへんだと思うが、まして盲ろうの人たちの大会であるにもかかわらず、とてもスムーズに、しかも和気藹々とした雰囲気が伝わってきてとても心地よかった。 受付付近のホワイトボードには「ボウリング大会」「ナイトクルージング」など行事の予定がびっしり貼り出されていて、ボランティアの人たちの細かいローテーション表が掲げられていた。 帰りは桜雲会の甲賀さん、長谷川貞夫さんたちと一緒に新幹線で帰ったが、雑司が谷・高田馬場周辺の歴史をたっぷりと伺い、(じつは静岡地方の大雨で、約1時間ほど東京到着が遅れたのだが)とても有意義な時間を過ごすことができた。
by mejiroh
| 2008-08-25 23:23
| メジローが行く!
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