出版UD研究会は約10か月ほどお休みしていましたが、ひさしぶりに再開することになりました。
2013年7月27日(土) 午後、専修大学神田キャンパスにて、第40回出版UD研究会を開催いたします。 詳細は、以下のとおりです。(転載歓迎します!) -- 第40回出版UD研究会のご案内 テーマ「デジタル教科書はどこまでアクセシビリティを実現しているのか」 ◎プレゼンテーター:デジタル教科書の開発に携わっている人(交渉中) 従来からデジタル教科書への期待は各方面から寄せられていましたが、一斉授業をメインに実践してきた学校現場の戸惑いなどもあり、なかなか 普及する兆しが見えてきませんでした。 しかし、近年、タブレット型端末が普及するという追い風もあり、ようやくデジタル教科書が一部の小中高校などで実験的に活用されはじめています。 今回は、まず、教科書会社が現在取り組んでいるデジタル教科書開発の現状について、実際に開発に携わっている方にプレゼンテーションしてもら います。 つぎにその事例報告を受け、研究会スタッフが、それぞれの立場、さまざまな角度からプレゼンテーターに質問をいたします。 最後に、これまで当研究会で扱ってきた多様な特性やニーズのある学習者とそれを支援する人の立場、あるいはユニバーサルデザインをめざすデジ タル教科書・書籍制作者の立場などから、それぞれ自由に発言していただき、課題やあるべき方向性を一緒に考えてみたいと思います。 ■日時:2013年7月27日(土)13:50~17:45(受付開始13:20~) ■会場:専修大学神田キャンパス1号館208教室 〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8 ・地下鉄「神保町」駅(東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・都営三田線)出口A2より徒歩3分。 「九段下」駅(東京メトロ東西線、半蔵門線、都営 新宿線)出口5より徒歩3分。 http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/profile/access/kanda_campus.html※1号館は、一番背が高い白い建物です。 ■参加費:無料 ■当研究会は、会場のスペースの都合から、事前申込み制にしています。参加ご希望の方は、下記メールアドレスに、1:お名前、2:ご職業と(あれば)所属先、3:連絡先(メールアドレスなど)、4:懇親会参加の 有無をご記入のうえ、メールでお申し込みください。 ud40@ud-pub.org なお、 当日配布する印刷物のテキストデータ事前配布や、最寄駅からの誘導など、必要な配慮をご希望される方はお書き添えください。 ※ご希望の内容によっては、ご希望どおりの配慮ができない場合もございます。 ※とくに配慮を希望される事項がなければ記入されなくて結構です。 定員は60名としておりますので、受付は先着順とさせていただきます。参加の可否は返信メールにてご連絡いたしますので、必ずご確認のほどお 願い申し上げます。 (返信に1~2日かかる場合がございますので、ご了承ください) ■懇親会:研究会終了後、会場付近で懇親会を開催いたします。 (18:00~20:00ごろ予定) 懇親会参加ご希望の方は、お申し込みの際、必ず「懇親会参加有」とご記入ください。 当日研究会の受付で懇親会費をお預かりいたします。 (会費は4,000円の予定です。後日、懇親会をお申し込みの方だけに、メールで会場をお知らせいたしますが、その際、懇親会費の確定金額も お伝えいたします) #
by mejiroh
| 2013-06-20 19:06
| 出版UD研究会
6月29日(土)仙台の宮城県視覚障害者情報センターで開催される「読書バリアフリー研究会」に講師の一人として参加することになりました。
以下、研究会のご案内です。 -- 読書バリアフリー研究会~みんなに読む喜びを伝えるための知識と技術を学ぼう~ 障害があるために、通常の紙の本では読むことが難しい子どもたちが大勢います。 伊藤忠記念財団は、そんな立場にある子どもたちへの読書支援を目的に、児童書を電子図書(マルチメディアDAISY規格)にし、配布する事業を 実施しています。 併せて、障害児と読む楽しさを共感できる人材の育成を通し、障害のある方の読書環境改善に努めています。今回の講座は、誰もが読む喜びを味わうために、有効な様々な媒体や支援方法について学ぶ機会として実施します。 「僕も読めた!」 「私の好きな本を見つけた!」 さまざまな理由で、これまで読書を諦めていた子どもたちの「笑顔」を創るために、ぜひこの研究会をご活用下さい。 主催:公益財団法人 伊藤忠記念財団 後援:文部科学省、宮城県教育委員会、公益社団法人 全国学校図書館協議会 協力:宮城県視覚障害者情報センター *日程、会場 平成25年6月29日(土) 午後1時00分~午後5時00分(開場:12時30分) 宮城県視覚障害者情報センター 宮城県仙台市青葉区上杉6-5-1 *講座内容 13:00~13:10 開講式 13:10~14:20 読む喜びを伝えよう~読書のバリアをとりのぞく! その現状と課題~ 専修大学文学部准教授 野口武悟 14:30~15:30 読み書きに困難がある子どもをサポートする~読み書き障害の特徴と支援方法の実際~ 東京大学先端科学技術研究セン ター特任研究員 河野俊寛 15:40~16:40 見え方に困難がある子どもをサポートする~iPadなど支援メディアの活用方法~ 読書工房代表 成松一郎 16:40~17:00 伊藤忠記念財団の目指す活動 伊藤忠記念財団電子図書普及事業部長 矢部 剛 / 質疑応答・閉講式 *対象: 学校教職員、図書館職員、障害のある子どもがいるご家族、この事業に興味や関心のある方など。 *定員: 30名(申し込み先着順 締切:6月26日(水)) *受講料: 無料 *問合せ&申し込み(必ず事前にお申し込み下さい) 公益財団法人伊藤忠記念財団 申込は、電話・FAX・Eメールで受け付けします。 ①参加会場 ②参加者氏名 ③住所 ④電話番号 ⑤所属(ある方のみ) ⑥当日の緊急連絡先をお知らせ下さい。 〒107-0061 東京都港区北青山2-5-1 電話:03-3497-2652 FAX:03-3470-3517 Eメール:bf-book@itc-zaidan.or.jp webページ:http://itc-zaidan.or.jp/event_sendai20130629.html #
by mejiroh
| 2013-05-28 09:36
| 各種イベント情報
長谷川貞夫さんから、5月29日~31日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2013」でのヘレンケラースマホ実演のご案内をいただきましたので、以下に転載します。
-- 【拡散希望】※このメールの転送、転載を歓迎します。 ヘレンケラーシステム開発プロジェクト代表の長谷川貞夫です。 5月29日(水)から31日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて、「ワイヤレスジャパン2013」が開かれます。 私は、そこの「日本Androidの会」のブースで、現在開発中の「ヘレンケラースマホ」のデモを行ないます。 日本Androidのブースは、M-20という区画で、真ん中より少し右、ブラザー販売の裏です。入り口からはそう遠くありません。 「ヘレンケラーシステム開発プロジェクト」が盲ろう者が用いる各種のアプリや装置を開発するプロジェクトです。 今回発表する「ヘレンケラースマホ」は、このプロジェクトが開発中の盲ろう者用電話です。まだ開発段階ですが、電話として最も基本となる、視覚のある人と盲ろう者の間の相互通信はかなりできます。会場で、ご自分がお持ちのiPhoneやAndroidのスマホを使い、盲ろう者に扮した私とヘレンケラースマホを体験することができます。 どうぞ、私とヘレンケラースマホを試して下さい。私は、ちなみに、全盲の視覚障害者です。 ・ヘレンケラースマホの本質は、視覚がある弱視や健常者が盲ろう者と体表点字を通して行なう筆談電話です。また、点字を使用する視覚障害者は、盲ろう者と、遠い場所からでも体表点字で相互に筆談ができます。 視覚のある弱視や健常者は、iPhoneや、AndroidのスマホなどでGoogle トーク(Google Talk)で通常の入力を行ない、盲ろう者に送ります。 その内容の言葉が、盲ろう者が持つAndroidのスマホにUniChatXで体表点字として伝わります。UniChatXは、プロジェクトが開発中のアプリです。 盲ろう者は、その言葉に対して、スマート点字というアプリで、画面を点字式に操作して通常の文字を書きます。そして、視覚のある人にUniChatXで送ります。 これで、通常の文字と体表点字との間で、相互通信できたことになります。ですから、盲ろう者の家族や知り合いは、これで日常的に盲ろう者とコミュニケーションをとることができます。 これが画期的なことなのです。 ここで「体表点字」について簡単に説明しておきます。 点字は指先の触覚で読む文字ですが、今から約190年前の1825年にフランスのルイ・ブライユという視覚障害者が発明しました。点字は、直径が1ミリ余りで高さが0.4ミリほどの6個までの点で1文字を構成しています。この点字に世界の文字を当てはめたものが普及しています。この点字を若い学習可能な年齢までに習えた人には非常に便利なものなのです。しかし、年齢などの関係で、指先の皮膚が厚くなったり、感覚が鈍くなった人にはこの指先で読む点字の学習は困難なのです。 そこで、直径が1ミリ余りの点字の1点の代わりに、直径2センチほどのコインのような円板を電気的に振動するようにしました。そして、これを頭部でも背中でも足でも、どこでも振動で点字が読めるようにしたものが体表点字です。電気で振動しますから、コンピュータで制御できます。この振動する点字の1点は、ワイシャツのボタンほどのものから直径3センチのものまであります。 今はICTの時代です。いくら便利なICTの時代でも、全く視覚がなく、全く聴覚もなく、そして、指先で読む通常の点字も使えないヘレンケラーのような盲ろう者は、何の通信手段を持たないのです。そこに、わずかですが光明をもたらすのが、このヘレンケラースマホであり、電話以外も含めたヘレンケラーシステムなのです。指先で読む点字が使えれば、点字ディスプレイという装置を通してコンピュータとつながります。 しかし、40歳とか、中年、あるいは高年になってからの盲ろうの障害者には指先で読む点字の習得が困難なのです。ところが、体表で読む振動の点字なら、それが可能なのです。 本年、11月にフィリピンで世界盲ろう者会儀が開催されます。この会議の機会に、日本から世界に発信できる福祉技術として紹介したいと思っています。 厚生労働省の推計によりますと、盲ろう者は全国に21000人いるとされています。世界の人口を仮に70億としますと、約60倍で126万人いるということになります。 ヘレンケラーシステムは、これらのうちの人々のうちで、適応可能な方のお役に立ちたいと願っています。 お問い合わせ先:ヘレンケラーシステム開発プロジェクト helen-keller-project@googlegroups.com #
by mejiroh
| 2013-05-28 08:57
| 各種イベント情報
1981年生まれの評論家・編集者、荻上チキさんの新刊『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか―絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』(幻冬舎新書)は、「経済停滞宿命論」や「若者の○○離れ」といった安易な議論に流されがちな風潮を批判するとともに、社会的包摂を前提にする重要性をわかりやすく明快に論じてくれている。
以下、本書からの引用です。 社会保障の設計を適切に行うとは、「アウトサイダーと呼ばれる人たちを、今一度包摂(インクルージョン)するために、どういう制度設計が必要か?」を、そもそもの制度設計の時点から考えておくということです。 「包摂」という言葉は耳慣れないかもしれませんが、これは、「排除」の対となる言葉のこと。 今までの社会というのは、犯罪者だけでなく障害者や、教育を受けられない低所得の人、あるいは女性や母子家庭で育った人など、いろいろな人を「排除」して設計されてきたという歴史があります。 しかし、彼(彼女)らも社会の一員であり、そういった人がいることを前提とした社会をそもそも意識しながら制度を作っていこうよ、というのが包摂の理念です。 現在あちこちで、知られざる社会問題が発掘されていて、そこには今まで居なかったことにされていた人たちの存在が明らかになっています。そうした人たちを含めた社会づくりをしていくことが、この理念の基本です。 そしてこの話は、そういった「温かい社会の構築」といった倫理観の問題だけではなく、包摂を、そもそもの前提として制度設計を行っていけば、「多くのコストがカットでき、少ないコストであっても多くの人がより豊かに、より幸福に生活できる社会を構築できる」という話にもなりうるため、とても重要な考え方なのです。 (80-81ページ)。 #
by mejiroh
| 2012-12-09 22:45
| メジロー図書館
|
ファン申請 |
||